「人型でないと売れない」
「とにかく飛行機だけは売れないからやめてほしい」
アニメ「超時空要塞マクロス」(1982年放送)の演出やメカニックデザインを担当した河森正治さんは、当時そんな反発に遭いながらも可変戦闘機「バルキリー」を生み出した。
その根底には「とにかくガンダムとは違うものを作る」という思いがあったという。
ディー・エヌ・エー(DeNA)、創通、文化放送のアニメ制作プロジェクト「Project ANIMA」の発表イベント(12月20日)に登場した河森さんが、バルキリーを考案した当時を振り返った。
●「人型でないと売れない」
「中学生の頃は、機械工学を学んで本物のクルマや飛行機を作るつもりだったが、数学の才能がなく『アニメなら作れるのではないか』と思った」――そんな考えが、河森さんの原点。
中学3年生のときに「宇宙戦艦ヤマト」などを手掛けた「スタジオぬえ」を見学し、高校生になるとスタジオに出入りして「機動戦士ガンダム」企画段階の資料を「こっそりと見ていた」(河森さん)。1
978年に入社し、後にバルキリーを生み出すことになる。
「新しい企画を作ろうという話になり、『絶対に“ガンダムではないもの”にしよう』と、最初は人型ではないロボットを考えた」(河森さん)。
しかし「人型でないと売れない」と周囲から反発を受け、あえなく没に。
宇宙戦艦や戦闘機を人型に変形させようと試行錯誤を続け、たどり着いたのがバルキリーだったという。
バルキリーは、ファイター(戦闘機形態)、ガウォーク(中間形態)、バトロイド(人型形態)と変形するのが特徴だ。
だが当時「玩具メーカーからは『とにかく飛行機だけは売れないから止めてほしい』とお願いされた」という。
「仕方がないので試作品を作り、玩具メーカーに持ち込んで目の前で変形させてアピールした」
マクロスに降りかかった“受難”はそれだけではなかった。
マクロスでは、戦争と並行してリン・ミンメイがアイドル歌手へと成長していく姿が描かれる。
アニメプロデューサーの松倉友二さん(J.C.STAFF執行役員)は「ロボットアニメ業界的には『発明』だった」と評するが、放送当時は「戦場で歌うのは不謹慎と言われ続けた」(河森さん)。
「第二次世界大戦でもベトナム戦争でも歌手が慰問で戦地を訪れて歌っている。しかし当時の日本では『ガンダム=戦争』というイメージが出来上がっていた」と河森さんは振り返る。
「ガンダムが嫌いなわけではない。大好きだったからこそ絶対に違うアイデアを出したかった。ガンダムファンから一番嫌われそうなものは『アイドル』(歌)だろうという考え方だった」
●アニメ業界で日本は「いつの間に後進国になったのか」
マクロスが当時の“固定観念”を破った一方、河森さんは昨今のアニメ業界では「同じ企画が連発されているのではないか」と話す。
「生まれ変わりモノ、学園魔法モノがいくつも同時に出ている。もちろんその中には優れた作品もあるが、一種のテンプレートになっている」
「いまの日本のアニメ業界はすごく作品数があって活気があるが、各国のコンベンションに出向いて、世界の動きを見ていると『かなり日本はヤバイ』。いつの間にこんなに後進国になったのかと思うほど衝撃を受けた。日本発信という考えも古いかもしれないが、オリジナルコンテンツを作らなければ、全部ディズニーに飲み込まれる」(河森さん)
20日に始動したアニメ制作プロジェクト「Project ANIMA」では、原案を一般募集し、2020年の放送を目標にテレビアニメ3作品の制作を進める。
河森さんが所属するアニメ制作会社サテライトは、第1弾「SF・ロボットアニメ部門」の映像化を担当。
原案の選考にも携わる。
「飛行機やクルマ、本物の機械を作りたかった。人型ロボットは、ロボットモノというフィクションとしては楽しめるが、こんなのリアルじゃないだろうと思って作っている。人型は嫌いなんですよ。けれども嫌いなことに取り組んで、好きなものと嫌いなものを混ぜるとちょうどいい作品が生まれる」(河森さん)
河森さんは「いまの時代は(ユーザーが)すごくメディアに近しいのでデビューしやすいが、生き残るのが難しくもある。ものすごく好きな題材で書ける力だけでなく、嫌いなものでも書ける能力があると生き残りやすい」と、“まだ見ぬ”応募者にメッセージを送った。
参照元:ヤフーニュース
URL: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171223-00000014-zdn_n-sci
飛行機からロボットに形態が変化するのを、5歳の娘に見せたらめっちゃ気に入ってくれた。
あれはいいっすよ。
けど、流行りに乗せてくのはアニメに限らずだけどね。
でも、「榊のおやっさん」が言ってた様に、それはある種の浪漫なのかもしれない
ヴァルキリーを作った後に可変式のZガンダムが出てきた時はどう思ったのかな?
意外にもスポンサーのバンダイじゃなくて、富野監督が特に望んでの事でもあったらしいですから。
本家と違うものを作ったけど新作本家にマネされるというww
さらに、ロベルトの言葉を借りれば、マニュアルどおりの訓練はしてないんだから、なおさら。
だがしかし、クワトロ大尉の百式を拝借したときは、あまり能力を引き出せてなかったけど…
そして唐突にパトレイバーのおやっさん(笑)
ただ、マクロスがスゴかったのは、機体が変形することを最大限に活かしたスピーディーな戦闘シーンを演出するのができたことでしょう。
Ζの場合だと、「大気圏再突入」、「ウェーブライダー特攻!」なんて劇的な使い方はされてたけど、戦闘中に絶え間なく変形を繰り返して…みたいな感じではなかったですしね。
全方向攻撃だと球形になっちゃうんだよね。
つまりボール
あと、Zの没デザインがサイコガンダムになったらしいね。
ただし連続使用の場合は連呼しない
連呼するとシラケるからだ
ちなみにマジンガーゼータじゃないぞ
ゼットだからな
まあZは物語の中盤くらいまでカミーユがMk-IIだったから、Zガンダムってのはただのタイトルかと思ってたよ。
「破綻のない三形態への完全合体変形」
ゲッターロボを知ってる人にとっては実に衝撃的だったはず。
あの当時F14とか知らんかったから実機を可変させる?なんて思いもしかなったけどこのシリーズに出てくるバルキリーはほとんど実機を可変させるから親近感があっていい。
小学生の時これ見てすぐプラモ買った。
大人になってもマクロスのオモチャやゲームは買った。
昔は夕方5時か夜7時から色んなアニメがやってたのに、今はニチアサと金曜夜7時くらいだけ。
マクロスを放映していたときは、この番組は日曜午後という変わった時間でしたが、新作アニメはたくさんの番組が、19時台に毎日放映されてました。
多分今の若い人が知ったらビックリすると思うよ。
テンプレの使いまわしでオリジナリティを感じない作品を多く感じる
ちなみにマクロスは中間形態が好きです
いままでの合体ロボットシリーズと違い、マクロス全体の世界観も含めてとても新鮮に感じた。
時代もあったのだろうが、いまでも変わらない。
デルタもいいんだけどライオンにはとてもかなわない
過去作品のオマージュ的なシーンやセリフを見つけるのが今でも楽しみです。
と言われていないた頃が発展途上。
学者や評論家まで、「漫画・アニメ・ゲームはインター時代、日本が世界に誇る優良コンテンツ」と言い出した頃には、もう時代遅れ。
そう言う事でしょう。
飛行機だけだったらやっぱり売れてなかったと思うよ。
俺はバルキリーのオモチャは買ってもらったけど、アイドルのストーリーは全然興味なかったし。
変形モノでは、俺はモスピーダが好きだった。
これもストーリーは全然興味ないのだけどw
オモチャの完成度が著しく低かったので、変形しないプラモデルを買ってもらった。
子供だったけど不満があった。
だからPGゼータを見た時は「ついにここまできたか」って思ったなぁ。
原作コミックやラノベにいい作品を求めるのも良いけど、アニメならではの発想で頑張って欲しい。
あと、全12話は短いよ。
話が盛り上がり始めたら終わりだからね。
素晴らしいのはガウォーク。これが無ければマクロスの魅力は半減していた。
仰る通り、素晴らしいセンスだったと思います。
次はガウォークで着地?
皆んなで見るのが楽しかったなあ。
オタクを昼間、出歩かせるためにも、夕方アニメは必要だよ。
それは今に限ったことでなくて昔っからグッズありきの不自然な変形ロボットを登場させたり、あるジャンルのアニメが一本ヒットしたら、似たような作品が次々と生まれることから分かるよ。
しかしマクロスは偶然良い方向に行ったと思う
「戦闘機だけでは駄目」
「ロボットが良い」
そのむちゃ振りのおかけで、その後のロボットアニメに影響をさせることになったバルキリーが生まれたこともわすれてはならない
戦闘機物は駄目という縛りだけで、多分、ゼントランはマイクローンサイズ、マクロスと言う名前があったかどうかも怪しく、生物兵器と人類が生み出したマシーンとの戦いは無く、宇宙空間で、空力を考慮した流線型のF14のような宇宙戦闘機が重力下のような動きで飛んでいるのは、ちょっとしたSFファンから馬鹿にされ、アメリカドラマの宇宙空母キャラクティカみたいな戦闘機では、身近な感じがでず、マクロスが宇宙や地上のリアルすぎる武器や設定の中での戦時中恋愛物だったら、日曜日の2時に友達との遊ぶ約束をすっぽかしてまで見てなかったと思う。
漫画家もよく言われるけど、先人達ははいろんな趣味や知識があってそれをアニメ化してたのが、最近じゃアニメ見て育った連中がその枠の中でアニメ作ってるように感じる。
昔はちゃんとした燃えの骨格の中に萌えを見いだしたものだが、いつしか萌え優先のアニメばかりで燃えなくなった。
ラノベしか読んだことない者がラノベ作家になる。
自分の人生観に反映しない作品の内容の薄さときたら、それはそれで今の時代なのかもな。
最近のアニメにしても、漫画にしても、供給も需要もニッチになりすぎていて、世界が狭いように感じます。。。
その時日本のアニメ業界がやっと変革されるんだろう。
そもそも、おもちゃを売るための宣伝だろ。
クリエイターなら、同人でやりゃいい
前例も常識もなく、各業界から持ち寄った知識や技術で、試行錯誤で自分たちの世界をアニメ業界に形として落としていったのが、80年代の音楽ブームや90年代の漫画ブーム、2000年前後のエロゲ業界のように、時代の輝きを生み出していってたんだと思うよ。
音楽も漫画もエロゲもそうだけど、今や新しいものはほとんど生まれず、焼き直しの再生産ばかり。
そりゃあ魅力も輝きもないよねって。
本物の戦闘機みたいなフォルムでロボットに変形なんて、それまでになかったからね。
ゼータガンダムのウェイブライダーもそれまでの変形する戦闘機よりはスマートになったけど、航空機としては違和感あるフォルムだしね。
脳裏から離れない!
時代が変化して売れる物が作られる、アニメ、ゲーム業界は色々チャレンジしないと残れない、河森監督は本当に凄い方だと思います。
余談ですが、エースコンバットのASF-X”震電Ⅱ”という架空機も河森さんデザインで、とても格好良いです。
ガンダムやマクロスは。
今は観ないけどアニメはw
やっぱり基本的にアニメは子供達に夢を与える文化であるべき。
リアルなデザインの作品が多く、マクロスは大好きです。
マクロスシリーズは全部観ました。
アメリカチームに負けたクラタス。
是非、クラタスとタッグを組んで欲しい。
あんなごつくすりゃ勝てんだろ的なのに負けるのは悔しい。
以降も、実機、実験機込みで、元となった機体のデザインも良いよ。
日本軍にも歌や映画、前線での戦場慰問はあったし、今だって三宅さんや、鶫さん、自衛隊員だけど歌手だし。
マクロスもいい作品だと思う。
記事、本文では、飛行機だけでは売れないと言っていたが、飛行機形態がなければ、あのプロポーションは出来なかった。
今を思うと、一つの作品に三つのプラモデルから部品を調達しているプラモデルメーカーの策にまんまと嵌ったのかな俺(笑)。
これをやってから、メカデザインがしっかりしているんだなと、プラモ作りは改造が楽しいとなってしまった
それからしばらくして、3段可変スーパーバルキリーの模型が出てきて。
最初から3段変形を出していたら、多分ガンプラ並みに売れたのでは?
ただし、長谷川の今のキットを見くらべると、さすがに?だけど
どっちも好き!
「マクロス」のオープニングで、ファイターからバトロイドに変型するシーン、当時や再放送のVHS録画をコマ送り再生して観てた!(^ω^)
といったことでは、イイものは廃れますね。
けも◯フレンズみたいに。
「三角関係」・「歌」のテンプレに縛られて面白くなくなるなら、いっそやめてくれ・・・
子供心に衝撃を受けたことを覚えている。
ヒカルバルキリー変形ダイキャストは今も飾っている
歌に力が入っていて毎回とても魅力的。
デルタは映画も控えてるしこれからもシリーズを続けてほしい。
そしてあの落下シーンは変形でなければ成り立たない。
今はオリジナルの作品が少ないからなぁ・・。
トランスフォーメーションでの戦艦自体の変形も凄かった。
ダイダロスアタックとか。
ガンダム等のロボットアニメが流行の中で現役機体F-14トムキャットソックリの戦闘機が鳥の様な段階をへて人形ロボットに!
ガキの時に衝撃を受けたアニメでした。
名作には名曲あり
そんなリアルなところが日本のSFアニメの特徴だった
しかし今はファンタジー一色
ガンダムすらもいつしかスペースファンタジーになってしまった
悲しいけどそれが現実
もう大人なアニメは売れない時代なんだと思うと、あの頃がただ懐かしい
何でもありのトランスフォーマーを見るとセンスの無さに呆れ果てる。
ちょっとでも外れようとすると邪道だ何だと批判されるし。
柔道と相撲が典型的な例でしょ。
柔道は一本に拘った挙句一時期世界と差がついてしまっていたし、相撲も相撲とはこうあるべきという固定観念に凝り固まってしまった。
だけど、肝心のストーリーが小学生にとってちんぷんかんぷんで、やっぱりガンダムの方が面白いよなあと思った記憶はある。
さあ、「愛 おぼえてますか」
見直すか!
最後のシーンは何回見ても鳥肌立つ。
俺の中での最高傑作。
製造業の衰退がまさにそれだが、アニメまでそうなっていたとは。